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構図やボケなど、写真で言う「目線を誘導する」要素を7つ挙げてみた

こんにちは!
撮影者の意図を働かせた被写体に、鑑賞者の目をむけさせようとあれやこれや考えながら撮影しているおまつりです。

 

突然ですが、みなさまは風景やスナップを撮る時に画角内の目線誘導について考えたことはありますでしょうか。
この目線誘導というのは意外と奥が深く、言葉にし辛いケースも多々あります。

 

そこで今回は僕が撮影中やデザイン作業中に気づいた、目線を誘導する要素について少し取り出してみようと思いました。
その要素というのは後付では操作しづらいものもありますので、撮影の際のご参考までにお読みください。

 

構図

まずおそらく目線を誘導する要素として一番重要じゃないかと思う構図についてです。
みなさまもうご存知だと思いますが、写真にはいくつもの構図論があります。
例えば黄金比や三分割構図など、撮影時に反映できそうなものが調べればすぐに理解できます。

 

例として、黄金比を出すとすると以下の図になります。
こうして線を描かれるとわかりやすいと思いますが、左端から渦を巻くようにしてバラの中心に視線が行くような構図になっています。

 

これはその目線が線の途中からエントリーしても中心に行くので、撮影者が見せたいものを、意図して終着点に配置することが可能です。
本来、広告においての黄金比というのは「要素の配置で良い見え方をする比率」を指し示したもので、目線がどうこうに左右しないはずなんですが、人間の目線というのは線を追ってしまう性質がありますよね。
三分割構図なんかでも同じことが言えると思います。

 

ポートレートでとっても重要な要素である「」も、目線誘導に効果的です。

被写体の目のことですよ!

最近では瞳を追尾フォーカスする一眼機種も出てくるくらいに重要な要素なんですね。

ただ先程あげた黄金比の話とはちょっと違って、画面内に目があるだけでそこに一発で目線が行く、即効性のある視線誘導といったほうが近いです。

目にピントを合わせる重要さはポートレートを撮っている方なら至極当然の知識だと思うのですが、これが動物になったとしても同じこと。

ポートレートと同じように動物写真に置いても目にピントがあっていることは重要とされます。

生き物を撮影する際、ピント位置に迷ったら目にピントをあわせましょう。

撮影時にピントあってるかわからない!なんてことにならないためにも自分の視力も良好に保っておきたいところですね。

 

奥行き

両手の人指し指を立てて一直線上に置いて見るとわかりやすいですが、手前から奥への視線の動きはたしかに存在します。

それを写真という二次元に落とすと、奥というのはかすみや、彩度、ボケ加減などで表現することができ、知っていれば操作可能な要素なのです。

もちろん写真においての奥行き感の表現というのは多くの人が頭を悩ませる要素だと思うのですが、これを身につければまた一つ自分の撮影技術が向上しそうでわくわくしますね!

主として思い浮かぶのは風景写真。

こちらは秋の北海道を撮ったものですが、主題が手前にある観覧車で結構小さめなのに対して、奥の山は非常に大きいですよね。

それなのに手前の紅葉や観覧車に目が行くと思います。(行かなかったらすいません・・・笑)

それはこの奥より手前に目線が行く特徴を使っているためだと勝手に自己分析しました。

もちろん青より赤系統のほうが目立つことや、奥の霞加減がいい感じに視線を分散しているとかあるんですが、奥行き感もたしかな誘導要素かと思います。

これ観覧車がもう少しこっち向いてくれたらベストなショットだったのになと思う一枚です。自分で撮っておいてなんですが。

彩度、明度

この要素は加工段階で取り入れている方も多いとおもうのですが、立派な目線誘導のちからをもつ要素です。
彩度に関しては低い方から高い方への誘導があり、ちょっと強めに処理をかけてあげることで効果を発揮しやすいです。
言うなれば彩度のコントラスト的な。

 

ただ強めに彩度をかけすぎて色飽和を起こしている写真をたまにみかけますが、あれは特別な意図がない限り止めたほうがいいです。
色の情報が潰れていますし、目が痛いですし・・・。

 

↓色飽和はこんな感じの写真ですね。ぎええ!目が痛い。

 

ですがこの色のきつさも、もしかしたら自分の画風になるかもしれないので、写真はわからないものですね。

 

明度に関しては、暗い部分が多いなら明るいところへの誘導。逆に明るいところが多いなら暗いところへの誘導がきくイメージですね。
トンネルとかイメージするとわかりやすいかと思います。
もちろん構図も関わってきますが、まず明度の差が目線誘導の要素として一番に立っているかと思います。

 

優先度的には明るいほうが目線が行くこともあるため、意図しない白飛びは悪とされ、比較的黒つぶれは容認されやすいんですね。
ちなみに、なぜちょっと暗めに撮るかを聞くと、黒のほうがRawで復活しやすい!とよく聞きますが、あまりかわらないような気がします。

 

シャープさ、ボケ

この要素は上の「奥行き表現」に近いものなんですが、単純にボケてるものとシャープなものを並べた場合はシャープなほうに目が行きます。

 

これは写真で言うところのピントに近い要素ですね。
画像処理として考えると、ぼかしガウスやシャープネス処理でも同等の効果が得られます。
単純に考えると主題意外はボカしまくればいいってこと?となりますが、そこは撮影者の腕の見せどころ!
高いレンズになるとそのボカシ方一つとっても美しく仕上がるんです。

個人的におすすめなのがカールツァイスのプラナーシリーズ。あのボカシ方はきれいすぎるぜ。

「とりあえずボケればいいと思ってf値開放でしか撮影していないよ!」って方は、ぜひいい塩梅のボカシ加減(f値)をみつけてみてくださいね!

 

流れ

今までの要素全部、流れを作り出すための要素なのですが、これはどのことを言っているかというと、髪の流れとか、テクスチャの向き物を使用して作り出した流れなど、撮影者が意図的に含んだ直接的に目線を動かす要素になります。

こうなるともはや目線”誘導”といっていいのかわかりませんが、一応書き留めておきます。笑

枠・額縁

こちらも若干無理やりな誘導かもしれませんが、枠や額縁も同等の視線誘導効果を得られます。

近い効果名としてはトンネル効果が挙げられると思いますが、額縁を使用する際は、装飾過多なものは逆効果なので極力やめたほうがいいと思います。

写真においてのトンネル効果とは、本来の量子力学的な意味ではなく、吊橋効果のような心理学的効果・・・でもなく、まさに視線誘導の意味として使われることが多いです。
周辺減光とかがこれにあたるのかな?

終わりに

という感じで目線の誘導に関しての要素を挙げてみました。

難しく考えずに感覚的に撮影し、行き詰まったりしたらこういった要素を取り入れて自由に撮影していくといいと思います。あんまり意図をこめすぎるといやらしい写真になったりしますしね。

こんな要素も目線誘導に使えるよ!ってものを知っている方は教えてくれると嬉しいです!