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ポートレートで語る、クロスフィルターの切れ味とは

クロスフィルター。それはどうやらイルミネーションなどを含めた夜景に使用されることが多く、所持していたとしても、だいたい冬に使用した後は、お道具箱へと押し込む。なんてことがよくあるかと思います。(愛用者の方はすいません・・・・)

ただ今回はクロスフィルター、今一度、新たな表現ができるツールとして推していきたいと思っています。
特殊フィルターとして使用する以上多少画質は下がるものの、クロスフィルターの場合はその画質の下がり方が上質で、レトロな風合いになるのです。
そのあたりも詳しく話たいのですが、百聞は一見にしかず。クロスフィルターの効果が、ポートレートでどのような発揮の仕方をするのか紹介していきます。

クロスフィルターとは

数多くあるフィルターの中でもひときわ使い所の限定されているこのクロスフィルターですが、どういった場面で効果的に使用できるのでしょうか。そもそもクロスフィルターとは、光源に光条(ウニのようなとげ)を画角に与えることができるフィルターです。

光っていたらなんでもオッケーというわけではないのですが、わかりやすい指標として点光源が画角内に入っていれば光条が発生します。のでソフトボックスや、蛍光灯などの面光源を画角に入れてもぼやっとするだけで効果はありません。

光源の光量が強ければ光条が長く出る。

上記の写真で、太陽のほうが海に反射した光源よりもはるかに長い光条がでてると思いますが、クロスフィルターはそのような特性もあります。

f値を大きくして光条を出す風景写真で使われる方法とは違い、フィルターを使用した写真は光条がもっとくっきりと出ます。上記の左の写真はf/8でシャッタースピード3秒の長秒露光です。クロスフィルターは不使用。光条は出ていますが、フィルター使用時とは違った画面のインパクトになっていますね。

光のにじみでエモくなる効果も

上記写真のように、白い服などに反射した光がにじんで見える効果もあります。

最近のレンズは軒並み性能が良いので、圧倒的な逆光耐性があるため、このようなにじみなどは出ないのですが、このフィルターをつければそれも別です。

にじみといっても汚いにじみではなく、オールドレンズのような効果で、撮影した写真はエモーショナルになります。そう、”エモく”なります。

日の出を光源にして撮影してみた

時はポートレート最強の時間帯、早朝。本当は水平線から上がった瞬間の朝日をクロスさせたかったのですが、西の空は雲が張っており、上記のような画になりました。

当然光源がかなり強いため、光条が画面全体に伸びています。光条の長さはf値や使用レンズの焦点距離によっても変化します。

太陽を画角の外に出してもこの通り。光条が画面にアクセントを入れています。

アクセントの活用方法はいくつも思いつきます。カメラに反射する光を捉えてみたり

目のハイライトを捉えてみたりね

あと、手持ち花火があったのでモデルに持ってもらったら、こんな感じで写りました。これはこれで面白い・・・・。

光を操る、ではなく光であそぶことのできるフィルター

なんだかんだいって、写真は面白くないとだめなんですよ。どんだけ理屈コネたって、撮影時にはしゃいだほうがいい写真は撮れるんですよね。僕なんか遊びすぎてフィルターケースにひび入ってますからね。

このクロスフィルターは作品撮りに使用するには少々癖が強いですが、それでも使い所を間違えなければ面白い効果が簡単に手に入ります。

にじみだけがほしい場合はブラックミストフィルターのほうがおすすめですが、光で遊んでみたい方はこのクロスフィルターも試してみることをおすすめします。

フィルター系は得てしてレンズの口径によって違いますが、大は小を兼ねる、ということで手持ちの大きいレンズの口径にあわせて購入→ステップダウンリングを合わせて買い、他のレンズに展開できるようにしておくというのが良いかと思います。

ただ、クロスフィルターの場合は広角に使うと光条が格子状になってしまいあまりキレイに入らないそうです。そのあたりもレンズの写り方と相談ですね。

それと、等記事のように強い光源に対して使用する場合は当然ながら目をやられないように注意です。

それではよいクロスライフを!