写真

事前準備が超重要?コロナ時代の新手段、「遠隔ポートレート」を試してみた。

ポートレート撮りたいみなさま、いかがお過ごしでしょうか。ロケ撮、スタジオ、双方の手段を封じられ、様々なフォトグラファーたちが苦難を強いられていることだと思います。

僕は僕とて、その状況だとしてもポートレートを撮りたいことには変わりないので、蜷川実花さんもやっていたように遠隔撮影に望んでみました。途中ちょいちょい入れている写真はとある一回の成果物になります。

今後これが写真家の主流手段になるとはちょっと思えませんが、この方法で撮ってみて気づいた複数のポイントを記事にし、何もしないよりもなにか行動を起こしたい人、遠隔撮影に望んでみたい人のお役に立てればと思います。

遠隔撮影と普段の撮影で違う点は?

まずは普段のポートレート撮影と、この遠隔で行う撮影の違いについて。

カメラがZoom(などの遠隔テレビ電話ツール)、もしくはモデルさんの所有物内になる

一番の違いにして一番厳しい点です。最近のスマホカメラの性能がいいため、画質にはこまりませんが、レンズを交換できない、設定を変えられない、プレビューを見ることができないの三段苦です。

逆に言えば、この点を考慮できれば、そこまで遠隔撮影は難しくなく、普段通り光を見つけるフォトグラファーの目を用いてバシバシ撮っちゃいましょう。

個人的な一番の問題はデータの形式でした。後からの調整はほぼ必須になるので、jpgだと含んでいる情報が少なくレタッチのしずらさを感じます。

アングルの自由度が極端に下がる

次も死活問題。設置する場所がスマホスタンドであったらいい方で、三脚などは当然持っている人は少なく、高さの調整が困難です。

なので、一度撮影前に部屋の中を一通り写してもらい、置けそうなエリアを把握しておくとスムーズです。

ポーズの指示のコミュニケーションに時間がかかる

このポイントについては根気強く回数を重ねれば行ける点ですが、ポートレートではコミュニケーション超重要。少しのラグで細かい指示が非常に出しづらくなります。

打開策としては、ある程度ポーズを考えて置くとスムーズ。あわよくば、シーンのラフ絵をモデルさんに送っちゃってもいいかもしれません。

光の操作がほぼできない

はい、きましたね、フォトグラフ、なのに光を操ることが難しい。もちろん基本的に部屋の蛍光灯はポートレートに即しません。しかもトップ光なので単純に部屋の中で写真を撮影するとのっぺりしてしまいます。またレフ板もほとんどの方がないため、顔下に影がでてしまう・・・。

そんな状況を一番簡単に状況を打開するには、ベランダに出てもらう、もしくは電気を消して、自然光のみの状況にしてもらうですかね。あとは、Tシャツやカーテンなど、顔を近づけたらレフ板の代わりになりそうなものを見つけ、その付近でどうにか撮るのが良さそうです。

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遠隔撮影の3つのフロー

とまぁ難易度が高すぎてドMの方にはトキメク撮影ジャンルなのがわかっていただけたところで、実際に僕が行った手順を晒していきます。

色々試しながら組み立てたものなのでこれが最適解ではないと思いますが、おそらく何かの参考になるかもしれません。

01:モデルさんにアポ、インタビュー

この点はいつもの撮影とあまり変わらず。ただし、事前にモデルさんの所有物をインタビューすると、より当日のフローが想像しやすくなります。

インタビューも、いちいちラインなどで聞くでもよいのですが、おすすめはGoogleフォームを使用した方法です。他の家族はいるか、どの部屋で撮影が可能か、当日撮影したい機材はあるか、Zoomの導入は済んでいるか等をフォームに設定し、時間のあるときに答えてもらうととてもスマート。

しかも、モデルさん側からもどのような撮影フローなのか想像しやすいとも言われたため、効果はありそうです。

02:実撮影

そして実撮影。

スマホを含めた撮影機材をモデルさんが所持している場合はPCをテレビ電話機器として通話し、それぞれのカットに指示を出していきます。ただし、そこでスマホを撮影機材としておく場合はインカメだと画質が極端に下がってしまうのでご注意を。

もしモデルさんがスマホのみしか所持していない場合は、通話しながらこちらがテレビ電話の画面をスクリーンショットする方法になります。

また、BBCニュースの記事で見たのですが、テレビ電話の会話中に少しでも遅延が発生すると、話している相手がネガティブな印象を持っていると錯覚する研究があるそうです。

それを考えると、普段以上に気を使って、変に勘違いして印象悪くしないよう気を配る必要がありそうですね。

03:撮影後レタッチ

撮影した後は、撮影したデータを送ってもらい、フォトグラファー側でレタッチ調整をかけます。一眼レフを用いた撮影でないため、普段のプリセットではなく、あらたなプリセットの用意が必要かもしれません。

ただ、基本的に低画質でもフィルム調にすれば使えないことはないかと思います。ここの調整がうまくいけば見違えるようになるため、モデルさんにも喜んでもらえます。

終わりに

というわけで遠隔撮影のポイントをいくつかあげてみました。一見遠隔撮影と聞くと、自撮りとの違いがわからないという方もいらっしゃるかもしれませんが、上記のポイントを考えながらモデルさんとコミュニケーションをとり、レタッチも行ってアウトプットすれば、フォトグラファーの目を活かすことは絶対にできます。(あとこれはこれで楽しい)

はやくコロナが収束すると良いのですが、時間がかかりそう&第二波も来かねないことを考えると、家にいながらできるクリエイティブをとにかくこなしていきたいですね。

以降もいくつか遠隔撮影はためそうと思っていて、それを経て更なる発見があるかもしれません。その際はまたブログ更新という手段でお知らせしたいと思っています。
これを読んでいる方も、一緒にがんばっていきましょ。

それでは。